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胸の大きい女は頭がからっぽだなんて俗説があるけれどそれが本当なのか否かについてわたしはイエスともノウとも言い切れない、わたしは胸が大きい。カップ数でいうとEはある。で、中高一貫の進学校をへてそれなりに名の知れた大学に進学したわけだからまあ学業においては優秀だ。偏差値でいうと70は越す。けれども「頭がからっぽ」じゃなくてぎっしりつまっているかというとそんなことはなくてわたしの頭の中の数式、年号、英単語あるいは哲学、文学の知識等々は小さくて軽くてかわききった、骨を燃やしたあとの灰みたいなものでそれはわたしの脳味噌をいっぱいに埋めつくしているけれどそんなものは見ようによってはからっぽ、だ。わたしはたぶん、頭がよくない。その事実をはっきりと痛感したのは大学に入ってからのことでいままでとは違った高等教育や様々なひとびととの交わりがそれを知らしめたのはもちろんだけれど、ことさらにわたしにそれを突き付けたのはある人物との出会いだった。佐藤俊雄くん。彼の第一印象は「頭脳派の童貞」。彼は新歓コンパにてわたしの向かいに座り、そのぎっしりつまった頭の中のすばらしい思考の一端をつらつらわかりやすく語ってくれる一方でわたしのととのった顔、を直視してなんとか見つめ合おうとしてはすぐ視線をそらしテーブル上の水滴をおしぼりで拭いてみたりしながらもわたしの大きな胸、へちらちら視線をやることを止められないでいた。
その夜、わたしは彼に抱かれてみることにした。彼の講義と愛撫を同時に全身に浴びながら彼の分泌物をじかにそそぎこまれたなら少しは彼に近づけはしないかと思ったのだ。
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きっと、わたしじゃなくてもいいのだろう、はたとそう思ったら、とつぜん、動けなくなった。そんなあたりまえのことを。一瞬で、ものすごく、実感したら、なんでもなかった荷物が、突然重くなって、動けなく、なってしまった。空は澄んでいた。
一歩も歩けなかった。
これが恋ではなくて、すべて自分とその意識にまつわる身勝手な感情によるものなのだから、おかしなはなしだった。
夏がくるころ、あの人が手に入らないせいで歩けなくなってしまったのに、秋が終わるころ、あの人が手に入りそうで、たまらなく怖くて、ああ、もう、歩けない。

?
そこでふいにあの子のギターソロを思い出した。エフェクターを通されて独特の広がりと狭まりをもち、鍵盤を弾くようにどこまでもなめらかなリフ。食い込むように駆け降りる一小節めの連譜、ピンと張られた六本の細い弦をかたく正確に爪弾いた指先のピック。青いライト。未来になんの疑いもなく、勉強だけしていればよかったころの話。
うつくしい夏がやってきて
ひと雨を降らす
濡れる街角
蹴り飛ばしたサンダルは白かった
今はもう

はげかけたペディキュアの
あざやかなピンク
膝のあたりでまとわりついた
青い染めもようのスカートが
湿気で重たい
もう歩けない

靴擦れが!
と、声をあげたくて
視線で追いすがった 背中が
どこか知らない場所へ消える
だれか知らない人と並んでる
もう歩けない
一歩も

残酷に夏はやってきて
雷が落ちる
荒れる夕闇
うずくまった足は青白い
誰のせい

ほどけかけたポニーテールの
抜けてく茶色
胸のあたりでつっかかった
ひどい夢想とあこがれが
現実で重たい
もう歩けない

恋煩い!
冗談みたいな病だ
目線でたどりつづけた 言葉が
どこかつめたい場所に落ちる
わたしは知らなかった
もう歩きたくない
立てない



好きになってしまったことだけが、わたしのなかに閃いて落ちた


誰も助けてくれなかったとき
音楽はそこにあり 言葉はそこにあった
何も救ってくれなかったとき
それはそこにあり じっとわたしを見ていた
誰かが食べ残した林檎に
生命の断片がある
書かずとも生きてゆけるわたしは
明日もそうやって笑うのだろう
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