(no subject)

この人はわたしに似ている。
何もできずにただ若さを消費していくだけの自分がいやで、不安だ。
だから何かを変えたかった。
切り撮ってほしかった。消費しつづけるさなかの若さを。それが、そのスピードを速めてしまうとしても。他者から消費されることでどんどん、どんどん減っていってしまうとしても。
ただ何もせずだらだらしているだけで少しずつこぼれていってやがて底を尽きてしまうくらいなら、一気にあふれさせてみたかった。蛇口をひねるように。栓を抜くように。ひといきに傾けて一度にあふれさせてしまうように。
若さに依った魅力すら、そんなにたくさんは持っていないから、てきせつな力で、引き出されていたいのだ。
だから、


世界が変わるような経験を、もっと、もっと。

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