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「人を好きになるのに理由なんて必要ない。特別なエピソードなんかなくていい。ああ、これだ、って、この人だ、って思ったら、それじゃ、それじゃだめですか」
「思ったよ」
「え、」
「思ったよ。あのとき。ああ、これだ、って。この人だ、って。だから、手ェださなかった。君とはそういうんじゃなくて……ただ、となりで、身体の末端だけで、熱を共有できてたら、それでいいなって。このままがいいって」
「君は、特別だったよ」
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この期におよんでわたしはまだ悩んでいた。書くべきことはひとつだった。だけど……。わたしは矮小な人間なのだ。
先生にとって百年の孤独が死んでもいいぐらい特別な作品なら、わたしにとっては彼女がそうなのだ。月を眺めやって美しいと言うだけなら、イヤだ。
狂ったように蝉が鳴き出した。そしてまた、ピタリと止む。蒸し暑い、湿った、夏の午後。
わたしは親友について考えていた。
彼女のとなりを歩くときにふいに降りてくる沈黙は心地よかった。夕闇をいっそう深くする木々のふけった神社ぞいの道、薄い藍色の空、雨のにおい。背中にしょったベースは歩くたびばこんばこんと音を立てる。斜めにたずさえた傘は時折濡れたアスファルトをひっかく。近道をするために神社の公園のなかを突っ切っていく。灯篭のようなものがところどころに並んで、橙色の光をぼんやりと灯している。薄藍の空に切り絵みたいな黒い木々、静かな雨上がりの空気が立ち込めた夕方。そこはどこか妖しくて、幻想的で、京都のふるい林道にいるみたいだった。そしてそんな夢想すら口に出して共感しあえるのが、彼女なのだった。
あの日もきっと蝉はうるさかった。だけど記憶はおどろくほどしんとして、くっきりとわたしの頭のなかに住み着いている。あの日親友と呼べる特別な女の子と歩いた帰り道は、わたしのずっと大切にしたい記憶になった。
先生にとって百年の孤独が死んでもいいぐらい特別な作品なら、わたしにとっては彼女がそうなのだ。月を眺めやって美しいと言うだけなら、イヤだ。
狂ったように蝉が鳴き出した。そしてまた、ピタリと止む。蒸し暑い、湿った、夏の午後。
わたしは親友について考えていた。
彼女のとなりを歩くときにふいに降りてくる沈黙は心地よかった。夕闇をいっそう深くする木々のふけった神社ぞいの道、薄い藍色の空、雨のにおい。背中にしょったベースは歩くたびばこんばこんと音を立てる。斜めにたずさえた傘は時折濡れたアスファルトをひっかく。近道をするために神社の公園のなかを突っ切っていく。灯篭のようなものがところどころに並んで、橙色の光をぼんやりと灯している。薄藍の空に切り絵みたいな黒い木々、静かな雨上がりの空気が立ち込めた夕方。そこはどこか妖しくて、幻想的で、京都のふるい林道にいるみたいだった。そしてそんな夢想すら口に出して共感しあえるのが、彼女なのだった。
あの日もきっと蝉はうるさかった。だけど記憶はおどろくほどしんとして、くっきりとわたしの頭のなかに住み着いている。あの日親友と呼べる特別な女の子と歩いた帰り道は、わたしのずっと大切にしたい記憶になった。
右手の甲にピアス 左腿の内側に刺青
まっかな嘘のリング
髪をそろえて下着になって
コンタクトしたせかいはどこまでもあおかった
水没してく隣人 もどかしいよ
わたしの無駄なためいきがみなぞこの泡になればいいのに
もうあなたは 先輩じゃないなんて
もどかしいよ
宇宙におちる隣人 さいごの話し相手
先輩は死んだふりして逃げたよ
もうだめ!
まだだめ?
先輩さよなら
先輩だいすき
もどかしいの
長い髪の隣人 とってもうつくしい男
わたしのさいごのひと さいごのひとなの
わたし結婚するわ 当たり障りのないひとと
先輩さよなら 隣人さよなら お兄ちゃんさよなら わたしかわいそうなあんずっ子
先輩はチョコレイトのまぶた ハチミツのグロス アプリコットのチーク
心配しないで わたしはまだ…
鷹の目の狙撃手は裏切った たったひとりの愛国家
ヘッドラインなぞって かみくだいたナッツ 海のあじのカクテル とろける夜 お国のためにチアーズ
あとは沈んでいくだけの隣人 予定されていたヘリはこない くるった時代劇 さよならさいごのひと
マニキュアの壜でドミノ倒しをした。
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