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ひたすら読み返した。わらえた(いろんな意味で)
あのころずーっとこういうこと考えてたよな とか
やっぱり2010ねん、初めての受験とラストのコンクールの年ね
つらいことばっかりだった
読み返せば読み返すほどつらかったんだなって思った
それなのに今の今までほぼ忘れてたけどね

あの年の1~2月あたりのはけっこうおもしろかった、我ながらっていうか自分だからこそかも(笑)

「友達に迷惑かけるようなやつは
馬に蹴られて死んじゃえばいいんだ
そしたらあたし
もはやただのしかばねだ」

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嫌いになれないなんて不幸だ

おねーちゃんが化粧水をぱんぱんってパッティングする音がちょうど聴いていた曲の手拍子に聞こえてライブにいきたくなった。バスドラのキックに合わせて二回、ぱんぱんって挟むのがいい。いいよね。
ライブは、娯楽だ。噛んでいたガムを吐き出してわたしは時計を見た。日付は変わろうとしていた。
携帯を開くとメールが三件、でもメーリスと広告とツイッターのフォロー通知でしぬほどどうでもよかった。まだしにたかぁないけど。はやく来い来い、連絡来い。
日付が変わった。五月が来た。ゴールデン・ウィークは間近。デートの約束が三つある。だけどそのまえに、わたしと彼は別れるかもしれない。

はやく恋い恋い。はやく叱って。今日キスしてたの誰って問い詰めて。

しようがないから勉強でもしてやろうと思ってテキストを開いた。放課後、補習と称してふたりきりでいるときに教わった範囲を復習しようと、ノートをさかのぼっていく。そして気づいた。これ、どっかで見た。
ベッドに放り投げていた携帯を掴みあげてツイッターを開き、フォロワー一覧を見る。一番上に鎮座する見慣れた猫のアイコンにふざけた名前。
やさしさにふれると時々、泣きたくなる
うれしいのに申し訳ないような
三年になって一回目の面談で、放課後の、しんとした教室の真ん中で、向かい合わせた机に座って、めのまえには先生がいた。白衣を着た彼は、担任になるまでは面識がなかった。担当教科は化学で、化学はうつくしい学問だからわたしは好きだった。
春の嵐が吹き荒れて教室の窓をなんども、なんども揺らした。水滴のついた窓硝子の向こうで、白いハナミズキが濡れそぼっていたのをよく覚えている。
「もう高校生活も最後だから、なにかやり残したことがあれば今のうちにやりきってしまいなさい」と先生はなんだか無責任なことをいった。わたしはそのときすごく沈んでいた。特になにがあったというわけではなく、たんじゅんに、ものすごく、ずーんとした気分だった。春だからだ。雨の日の春はなんだかゆううつになるもんだ。だって、環境がすごく変わるし、知らぬ間にいろんなストレスがつり積もっているのかもしれない。あと、バイオリズムがどうとかで。
ともかくひどく無気力だったから、わたしは笑顔ではいって返事することができなかった。先生は先生でさっきから「腹減ってるから早く」なんてうるさいし。
苛立ちにも似た、投げやりな気持ちに支配されて、わたしは背もたれにだらしなくしなだれかかって、口の中のレモンキャンディを転がした。
「なんかあんの?」
「先生、わたし」
口を開いたらレモンのにおいがほんのり香った。
「恋がしたいです」
――バンッと音を立てて窓硝子が揺れた。はげしい突風が木々を揺らし、ハナミズキの頼りない枝がしなって花びらが数枚落ちた。口の中でキャンディがカランと音をたてた。
ふっと視界がかげって、身を乗り出した先生の白衣の向こうで、水滴がつるりと窓をすべるのが見えた。カラン。右頬に少しだけ熱を感じた瞬間、わたしの唇はふさがれた。カラン。ぼんやり飴を転がすわたしの舌は、先生のそれにからめとられて、すぐさま、そうっと離された。レモンのキャンディは先生にうばわれてしまった。
頬に触れさせた指先をゆっくり離しながら、先生はすごくせつなそうな顔をしてこっちを見ていた。「……に、するんですか」じっとわたしを見つめる目はいまにも泣き出しそうなほど揺れていて、すごくすごくつらそうだった。
「だって、おまえ……」
雨はザアザアふりつづけ、ハナミズキはふらふら揺れて、春の嵐はわたしと先生をこのせまい教室に閉じ込める。
「レモンのにおいがするから……」
夢を見ているような気分だった。死ぬほどくだらない夢を。
レモンって、なにそれ、そんなの言い訳にならないし。けど、先生、お腹空いてるっていってたしなあ。ファーストキスをうばわれたにもかかわらずうまく思考が回らないわたしの向かい側に立って、先生はいった。
「してみる? 俺と」
わたしにキスをくれた先生の唇のおくで、赤い舌がレモンキャンディを転がすのが見えた。
「恋」
あまりにもくだらない台詞にわたしはただ呆然と座っていた。どこの乙女ゲームだよ。
だけどしだいに鼻の奥がツーンとしてきて、やがてわたしは泣き出した。ほろほろほろほろ、涙が零れた。ううー、ううー、となさけないうめき声を漏らしながら、わたしは泣いた。五月雨のようにさめざめと、泣いた。それから、先生が「あーもうわかったから好い加減にしろ」っていいながら頭をなでてくれるまで、延々と泣き続けた。ずっとこうしたかったのかもしれなかった。
「お金なんかなくてもいいから」
「ヒモが、欲しいのです」
「どうしようもない男だけど」
「どうしようもなく、欲しいのです」
いちばんいいたかったことを、誰かに聞いて欲しくて、だけど誰にもいえなかったことを、とうとうわたしは口に出すことができなかった。この千載一遇唯一無二のチャンスをのがしてから、死ぬまで。一度も。わたしはこのしぬほどくだらないけど喉から手が出るほどの渇望を、墓場までつれていって、浄化されて土にかえって地球の一環になって、何年かあとの春の雨の日に、訳が分からないほどゆううつになった女の子の涙になってやるのだ。
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